医療機器営業の将来性は?【生き残るメーカーとディーラーを解説する】

医療機器営業の将来性はどんなものか?長く働くことができる業界なんだろうか?

医療機器営業に転職を考えているなら、このような疑問を感じている人も多いかと思います。

医療機器の業界が今後も発展し拡大していくのか? 今後も安定した収入を得られるのか?

医療機器営業の将来性について、この業界で10年以上も働いている私が解説します。

この記事の信頼性

この記事を書いている私は、医療機器業界で働いて13年目になります。

2社の医療機器メーカーで営業職を経験しました。

現在はエリアマネージャーとして病院への製品提案のサポート、事業拡大に伴う採用面接など色々な経験を日々しています。

医療機器業界に転職する前に「この業界に身を置いて大丈夫か?」という読者の疑問を、医療機器営業の将来性という観点から解説する十分な経験があると自負しています。

この記事を読んで医療機器営業の将来性について理解して頂けたなら、医療機器営業のやりがいは?【医療機器業界で働く意味を伝える】もご覧になることをおすすめします。

医療機器営業の将来性は?

以下のような理由から、医療機器営業の将来性は今後もあると考えられます。

  • 高齢化社会(2025年問題)
  • 医師不足と医療体制の効率化
  • 日本の医療市場の規模は大きい
  • 医療機器は日進月歩で進化を続ける

高齢化社会(2025年問題)

高齢化社会と平均寿命の延伸によって、医療行為を求める潜在的な患者は今後も増加を続けます。

日本の人口データによると、団塊の世代(1947年〜1949年生まれ)の人々が75歳以上を迎え、国民の4人に1人が後期高齢者に分類される超高齢社会が2025年頃から始まると予想されています。

医師不足と医療体制の効率化

更に、小規模病院を減らして大型病院に医療資源を集約する取り組みや、効率的な医療提供による病院機能の評価(DPC制度)、そもそもの医師不足などによって優れた医療機器がより頼られる時代に入っているように思います。

日本の医療市場の規模は大きい

医療機器でも医薬品でも医療市場として注目されるのはアメリカと日本です。

グローバル展開している医療メーカーであれば、マーケット1位のアメリカ、2位の日本でのシェア獲得に注力をしています。

日本の医療市場には外資系メーカーが多く参入しており、海外勢からも期待値が高いエリアだと認識されています。

次々に新しい会社が国内でも生まれ、海外からも参入してくるため成長性があり、新しいチャレンジに自ら飛び込んでいきやすい業界だと思います。

日本国内にある医療機器メーカー、商社、ディーラーに関しても、ターゲットにできる病院に恵まれている状況です。

顧客探しという点では、ほとんど困ることがないほど市場としてのプラットフォームは成熟しています。

医療機器は日進月歩で進化を続ける

医療機器が研究開発により、日々進化を続けるいる事実は将来性の良さを示している思います。

以下のような進化を見ても、次から次に医療機器営業のチャンスが舞い込んでいることが分かります。

✓医療機器に完成形は存在しない

医療機器は昔から使われているオーソドックスなものが大半ではありますが、人工呼吸器にしろ、心電図モニターにしろ各メーカーが日々開発をして細かなアップデートを加えています。

「呼吸波形のこの部分が改善されることで、他社の人工呼吸器よりも患者にメリットが出せる」といった、本当に細かな改良の積み重ねが現在の日本の医療を支えているのです。

✓革命的な医療機器の誕生

また、数年に一度は医療業界の常識を180度変えるような医療機器も登場します。

最近では、高流量の医療ガスを経鼻から投与できる『ハイフローセラピー』が登場しました。

高流量ガスを患者に与えると粘膜の刺激で患者が治療に耐えられないということが、これまでの常識でしたが、医療機器の発展に伴い不可能を可能にしています。

その他にも、これまで大手術と言われるほど侵襲度の高かった大動脈弁置換術を低侵襲な手術に変えた『TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)』なども革命的だと称されます。

今後どのような医療機器メーカーの営業職に将来性があるか?

上記のように医療機器営業は今後もニーズがあると思われます。

一方で、日本の少子高齢化による人口減少によって『医療の需要』が徐々にピークアウトしていくと思われます。

そのような情勢の中で、どのような医療機器メーカーの営業職に将来性があるか考えます。

英語ができる医療機器メーカーの営業職に将来性あり

福祉と医療大国として、訪日外国人向けの医療サービスの拡大や、国内の医療機器メーカーの方では海外進出を目指す会社も増えてくるでしょう。

更に、新しい医療機器の開発においては海外メーカーが優勢を続けます。

そのため、医療機器営業においても英語力ある社員は重宝され、より良い待遇を受けられるようになると思います。

特定分野の専門知識がある医療機器メーカーの営業職に将来性あり

眼を見張るような新しい医療機器でも、時間の経過とともに競合品の驚異にさらされることになります。

こういった競合製品は開発コストが抑えられるため、市場を最初に開拓したリーディング商品より安価であることが一般的です。

✓医療業界では知識が付加価値になる

「同じ治療目的なら安い医療機器のほうが良い」と考える病院は多いですが、安ければよく売れるわけではないのが医療業界の面白いところです。

医師や看護師などの医療従事者は、医療機器の営業マンが持っている専門性についても付加価値として考えてくれます。

浅く広い表面的な情報しか提供できない営業担当者はその他大勢の一人としか認識してもらえません。

反対に、その医療機器をどう使えば医療従事者と患者の双方にメリットを出せるのか、探求し続けられる専門性の高い営業担当者は信頼を得られやすく、値段が高くともユーザーから支持されるようになります。

企業側から見ても専門性を高めている営業担当者は貴重な存在に映ります。

今後どのような医療機器ディーラーの営業職に将来性があるか?

次にどのような医療機器ディーラー(代理店)の営業職に将来性があるか解説します。

医療機器ディーラーは医療機器メーカーから商品を仕入れて病院に収めるビジネスモデルのため、競合ディーラーと差別化が難しいと言われてきました。

在庫管理に強みを持つ医療機器ディーラーに将来性あり

院内の医療物品の管理を行うSPDサービスに強みを持つ医療機器ディーラーは、病院との交渉の窓口になるため安定した収益があります。

病院のコスト削減に繋がる提案もSPDサービスの業務の一つとされており、コンサルティング的な仕事とも言えるかもしれません。

専門医療に特化した医療機器ディーラーに将来性あり

一般的に医療機器ディーラーは医薬品以外の全般的な医療品を取り扱います。

そのため、どうしても浅く広い知識でしか医療従事者に情報提供ができません。

一方で、特定の治療に関する製品だけを取り扱う医療機器ディーラーも存在します。

例えば、循環器(カテーテル)、人工呼吸器、在宅呼吸器、歯科、眼科などで使用される医療品を専門に扱う医療機器ディーラーです。

通常の医療機器ディーラーに比べると、専門分野に強みを持つ医療機器ディーラーは知識が豊富です。

専門医療に特化した医療機器ディーラーは、オペや患者へのデバイス導入時に立ち会いなどのサポートも提供していることが多いです。

この記事を書いた人

医療機器業界の営業職を10年以上経験。

1社目は歯科関連の医療機器メーカーで営業職として5年勤務。歯科クリニック全般の医療機器の営業と開業支援をやっていました。

2社目は外資系の医療機器メーカーの営業職として5年勤務。大学病院などを中心に人工呼吸器の提案営業をしてきました。

現在は2社目の医療機器メーカーで5名の部下のマネージャー職をしています。クリニックや大型病院に対する営業を10年以上やっていますので、医療機器業界についての知識はたくさんあると自負しています。

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