医療機器営業のブラック企業の特徴と見分け方

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医療機器営業のブラック企業の特徴と見分け方
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この記事では医療機器営業におけるブラック企業の特徴について解説します。

せっかく医療機器営業に転職をしても、残念ながらブラック企業は存在します。

ブラック企業の定義は明確に存在しませんが、一般的な共通認識は以下のとおりかと思います。

  1. 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
  2. 賃金不払残業や、いじめ・嫌がらせ等のパワーハラスメントが横行する等、企業全体のコンプライアンス意識が低い
  3. 採用時に合意した以上のシフトを入れる
  4. 退職を申し出た際に「ノルマ」や「罰金」を理由に辞めさせない

(出典:京都新卒応援ハローワーク

一方で、人によっても「この会社はブラック企業だ」という感じ方が異なるのも事実です。

そこで医療機器業界に10年以上所属して、一般営業と管理職を経験した筆者が医療機器営業に特有のブラック企業の可能性がある特徴を解説します。

関連記事:医療機器営業はきつい?激務ってホント?【医療業界10年の私が解説する】

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医療機器営業に見られるブラック企業の特徴

筆者は管理職として採用業務も兼任していたため、多くの医療機器メーカーや代理店からの応募者と面談をしました。

私自身の転職の経験も踏まえて、医療機器のブラック企業にはいくつかの共通点があります。

  • 公表されている離職率と実際の数値に大きな差がある
  • 年長者が多く在籍している(若手の離職が多い)
  • 管理者能力は低いがフォロワーシップを求める口コミが多い
  • 転勤を理由に退職した口コミが多い
  • 募集要項の福利厚生が良すぎる(入社後に異なるという口コミがある)
  • 飲み会や懇親会に言及した口コミが多い

これらのブラック企業への転職を避けるため、社員の口コミを閲覧できるOpenWorkや、医療機器業界に詳しい専門エージェントから現場感をヒアリングするなど努力を怠らないほしいと思います。

関連記事:医療機器営業向けのおすすめ転職サイト

公表されている離職率と実際の数値に大きな差がある

離職率の低さを全面に押し出している医療機器会社も多くありますが、実際の離職率と大きな乖離がある場合は要注意です。

社員数が多い企業の場合、会社全体での離職率が例えば5%未満でも、営業部や営業グループでは30%を超えるような組織体制になっていることがあります。

会社側では離職率が低いと謳っているのに、社員の口コミで「社員の出入りが多い」「社員が定着しない」などのコメントがあれば、営業ではどのような環境なのか慎重に検討が必要です。

このような企業は、過度のノルマやプレッシャー、それによるパワハラ、マイクロマネジメント体質があるなど、社員が辞めやすい(辞めさせられやすい)構造になっているはずです。

離職率に関しては、表示する際の法的なルールが存在していません。

そのため、期初と期末の社員数を単純に割って「当社の離職率は4%です」と言っている大手企業も存在します。

一般的には期初の社員数を基準として、期内の離職者数で計算するため、公表している離職率より何倍も高い可能性が十分に考えられます。

年長者が多く在籍している(若手の離職が多い)

営業グループ内において、50代前後の営業社員が多く在籍している場合は注意が必要です。

若手への面倒見が良いという一面もあるかもしれませんが、上記の年代の人々はパワハラが当たり前の環境で育っているためコンプライアンスを遵守するという概念が希薄です。

世代ギャップを感じ取ることも苦手であるため、「営業社員の高齢化」や「若手社員の離職率が高い」などの口コミがある場合は、種々のハラスメントが発生している可能性が高いと考えられます。

飲み会が多いなどの口コミも、このような職場を回避するヒントになるでしょう。

管理者能力は低いがフォロワーシップを求める口コミが多い

フォロワーシップとは管理職から一般営業への一方的な指示だけではなく、グループ全体の目標達成のために一般営業も管理職の意図を汲み取りサポートを行うという意味で使われる言葉です。

一般営業の数に対して管理職が少ない企業では、耳にすることがある言葉かと思います。

こういった医療機器会社は社員の出入りが激しいため、管理職が育たない構造的な問題を抱えている可能性があります。

マンパワーが不足しているため管理職の管理者能力が低下しており、部下からのサポートを求めるグループ体制になっています。

これ自体は部下の成長機会に繋がる側面もあります。

一方で、過度のフォロワーシップは『絶対服従』や『ついてこれない社員を排除する』といった体質を生みやすいことを忘れていけません。

「上司の顔色をうかがいながら…」といった口コミが多い医療機器会社は要注意です。

転勤を理由に退職した口コミが多い

ブラック企業では大型案件の非成立や気の合わない部下を排除する目的で、地方への転勤を命じる手法が当たり前に行われています。

社員側のそれに対抗する手段としては、退職(転職)があります。

そのため、このような理不尽な異動が多い医療機器会社には「転職を命じられたため退職した」などの口コミが散見されます。

募集要項の福利厚生が良すぎる(入社後に異なるという口コミがある)

医療機器業界はメーカーも代理店も人手不足が進んでいます。特に営業やエンジニアなどの確保が難しいと言われています。

そのため、企業側では福利厚生を充実させた募集要項を転職サイトに掲載することがあります。

「離職率が低い」「社宅保証」「直行直帰」などの魅力的なキーワードが並んでいる場合もあるでしょう。

しかし、実際には入社後に社内で規定された条件に合わないと利用できない可能性もあります。(実際にそのような福利厚生や就労ルールは存在するが、会社の雰囲気的に取りにくいなど)

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まとめ

残念ながら医療機器業界にはブラック企業が存在します。

私自身もそうでしたが、実際にこの業界に入ると皆さんが予想しているよりクリーンな業界ではないと感じることでしょう。

特にコンプライアンスを重視していると謳っている企業ほど、実際の就労環境とのギャップは大きいと思います。(どの業界もそうでしょうが)

とはいえ、医療機器業界は給与水準も高く、やり甲斐や成長に繋がる機会を与えてくる場所でもありますし、優良企業のほうが大きいことも忘れぬようにしてください。

一部のブラック企業に出くわさないために、転職エージェントに内情をよくヒアリングするか、面接を通じて確認するなどブラック企業を避ける対策が重要です。

参考記事:医療機器営業向けのおすすめ転職サイト