医療機器メーカーの勤務時間、残業、休日出勤の実態を解説する

医療機器メーカーはとても忙しいイメージ。勤務時間って長いのかな?夜遅くまで残業して、休日も出勤だったら自分には合わない業界かも…

このような医療機器メーカーの『労働時間』に関する疑問を解決します。

この記事の信頼性

この記事を書いている私は医療機器メーカーで営業職をして10年以上になります。現在はマネージャー職ではありますが、採用面接も行っているため医療機器業界の労働時間に関する情報も集まってくる環境にいます。

医療機器業界の営業職の『労働時間』について話をするときには、『メーカー』と『代理店(ディーラー)』に分けて考える必要があります。

今回は医療機器メーカーに絞って話をしていきます。

医療機器メーカーの勤務時間

医療機器メーカーで働く営業職の勤務時間は、勤務体系やターゲットにしている診療科によって違いはありますが、基本的に9時〜18時(うち1時間を昼休憩)となっていることが多いです。

とはいえ、実際のところは就業時間に毎日帰れるような業界ではありません。

医療機器メーカーの勤務時間は安定しない

医療機器メーカーの営業職は医療従事者とのアポイントをベースに行動しますので、相手の都合によって勤務時間が毎日のように変化します。

移動の時間も加味すると医療機器メーカーの勤務時間は安定していません。医療機器メーカーは一人で広いエリアを担当しますので、移動時間がかさみます。

また、医療機器メーカーの営業職の勤務時間は取引する診療科により大きく変化することも留意が必要です。

そのため、一日のうち好きな時間帯に8時間働けば良い『フレックスタイム制』を導入している企業も多いです。

私が勤務している外資系医療機器メーカーでは、営業職と一部のバックオフィス(事務)がフレックスタイム制で働いています。

立ち会いのあるメーカーは勤務時間が長め

とりわけ拘束時間が長く、不規則と言われているのは『循環器』のカテーテル(通称:カテ)関連の医療機器を扱うメーカーです。立ち会いと言われる処置中の医師のサポートや、緊急のカテのための資材運搬などが発生しやすいです。

その他に『脳神経外科』『心臓血管外科』『整形外科』なども立ち会いがあります。

立ち会いのスケジュールは数日前から把握できますが、午前中の早い時間帯や夕方から開始となると2〜3時間は拘束されます。

立ち会いが発生するメーカーは勤務時間が長めですが、とりわけ給与体系は良いです。インセンティブにも直結するため、好んで立ち会いしている営業マンも多い印象を受けます。

ホームオフィス制度のメーカーは勤務時間が短め

医療機器業界には、営業所(オフィス)を構えず自宅で事務作業を行うホームオフィス制度を設けている企業がたくさんあります。

そういった営業職は自宅と病院を社用車で直行直帰します。そのため通勤が発生しません。通勤時間が短縮されるため、相対的に勤務時間は短くなります。

営業所に出社・帰社する必要がないため、スケジュールを上手く管理して育児や趣味の時間を捻出している人も多く見受けられます。

コメント

私もホームオフィス制度のメーカーで働いています。通勤時間が無いので非常に楽です。自分自身でスケジュールを管理して目標達成に向けて行動できる人にはおすすめです。

医療機器メーカーの残業

医療機器メーカーの営業職では日常的に残業が発生しやすいと言えます。つまり、就業時刻を超えてアポイントや事務作業をこなす必要がある環境です。

もちろん残業はあるが…

とはいえ、医療機器メーカーの営業職で法外に残業をしている人は稀(まれ)だと思います。

先ほど述べたとおり、医療機器メーカーはホームオフィス制度を採用している企業が比較的多いため、わりと自分のスタイルの似合わせてスケジュールは調整できます。

医療機器メーカーの法令遵守の意識は年々と確実に高くなっています。

医療機器業界に10数年いてたくさんの人に会ってきましたが、残業が原因でこの業界を去ったメーカーの営業マンを私は知りません。

医局説明会は残業になりがち

医療機器メーカーの営業職は、医師向けに製品を提案するための説明会を実施します。

同じ診療科の医師たちが治療方針など検討しあう医局会(通称:カンファレンス)の前後に時間を設けてもらうことから医局説明会と呼ばれます。

この医局説明会は医師が集まりやすい時間帯の夕方(17時〜18時)から開始されることが多いです。

プレゼンテーション→医療機器の実機紹介→質疑応答をこなしていくと遅くなることもあります。医師から詳しい話が聞きたいと要望がでたり、挨拶のため名刺を配るためか、その後の医局会が終わるまで部屋の外で待機している営業マンの姿もちらほら見かけます。

移動時間によって残業が発生しやすい

先ほど述べたとおり、医療機器メーカーの営業職は一人で比較的広いエリアを担当することが多いです。例えば、大阪府の北部全域だったり、四国全域といった感じです。

大きめの医療機器を扱うメーカーであれば、社用車で移動することになります。そのため、担当するエリアよっては頻繁に長距離移動が発生します。

コメント

私の場合は大阪府で勤務していた時代は、大阪府↔和歌山県を毎日のように往復していました。夕方のアポイントを終えて、帰宅するのが20時〜21時になることが多かったです。大阪市内だけ担当していた時代は、18時台に帰宅していました。担当エリアで帰宅時間は大きく変わります。

医療機器メーカーの休日出勤

医療機器メーカーは土曜日と日曜日を休日とする「完全週休二日制」としている場合が多いです。

祝日や連休なども基本的にカレンダーどおり休むことができます。

休暇制度は充実している場合が多い

医療機器メーカーでは有給休暇、慶弔休暇、年末年始、夏季休暇など休暇が取りやすい体制づくりをしている企業が多いと思います。

コメント

私が勤務している外資系医療機器メーカーでは以下のような休暇制度もあります。

  • 勤労年数ごとの特別休暇
  • 育児休暇
  • 生理休暇
  • 半休

学会は休日出勤になりやすい

医療業界では多種多様な医療学術に関する学会が開催されています。関係するメーカーは展示ブースで医療機器の案内を行います。

学会は土日を挟んで数日開催されることが一般的です。例年、秋ごろに学会が集中していることから時期によって休日出勤が発生する可能性はあります。

コメント

私は呼吸器関連の医療機器メーカーで勤務しています。呼吸管理にまつわるため対象になる学会が比較的広範でした。

例)集中治療学会、麻酔学会、呼吸器学会、呼吸ケア学会、リハビリテーション学会、小児学会、新生児学会、臨床工学技士会、看護学会など

とはいえ、開催場所の関係もあり学会に参加するのは年に4回程度でした。最近はオンライン開催も多く休日出勤はますます減るものと予想されます。

その他の休日出勤の例

学会の他にこのよう理由で休日出勤が発生することがあります。

緊急の立ち会い

循環器関係の医療機器メーカーに多いです。患者の緊急対応などで呼び出しを受ける可能性はあります。

在宅医療のサポート

人工呼吸器や在宅酸素(HOT)のメーカーでは在宅の患者サポートを輪番制でやっている企業が多いです。

スタディーグループへの参加

学会以外にエリア別に小さな勉強会が開催されることがあります。頻度としては少ないですが、実演のためのデモ機の貸し出しやフォロー依頼を受けて休日出勤したことがあります。

クリニックへの納品

クリニックに大型機械を納品する場合はクリニックの休みの日(日曜日が多い)を狙うため、休日出勤になりやすいです。

この記事を書いた人

医療機器業界の営業職を10年以上経験。

1社目は歯科関連の医療機器メーカーで営業職として5年勤務。歯科クリニック全般の医療機器の営業と開業支援をやっていました。

2社目は外資系の医療機器メーカーの営業職として5年勤務。大学病院などを中心に人工呼吸器の提案営業をしてきました。

現在は2社目の医療機器メーカーで5名の部下のマネージャー職をしています。クリニックや大型病院に対する営業を10年以上やっていますので、医療機器業界についての知識はたくさんあると自負しています。

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