この記事では、私が医療機器メーカーに転職した際の活動内容をまとめています。実際に経験した注意ポイントなども記載していますので、これから転職活動を考えている人には有用な記事かと思います。ぜひ、ご参考にして下さい。
この記事を書いている人
この記事を書いている私は10年以上の医療機器営業のキャリアがある現役の社員です。
もともと歯科分野で商社の営業職をやっていましたが、メーカーで働きたいと考えて医科分野に飛び込みました。
転職を考えた理由
私は歯科分野の総合商社の営業職として新卒から5年間働きました。
歯科クリニックの開業サポートや商品の提案営業は非常にやりがいがありました。
私が転職を考えたきっかけは、主力製品だった海外製の歯科技工機器メーカーが日本支社を創設して、本邦に進出してきたことです。
日本国内での商圏拡大に尽力したにも関わらず、メーカーの一存で日本支社が出来上がり契約終了となりました。
このような状況に直面して、やはりメーカーという立ち位置が非常に安定していると感じたので、27歳のときに転職活動を始めました。
転職までの流れ
私の場合、以下のようなステップで転職することができました。
- 1転職サイトに登録
医療機器営業の転職に強みを持っているJACリクルートメントを活用。
- 2エージェントと連絡取り合う
登録後すぐにエージェントから挨拶の電話があり、現在の活動状況、転職条件など簡単なヒアリングに答える。
- 3エージェントに履歴書と職務経歴書を提出して添削依頼
履歴書と職務経歴書は事前に作っておく方が良いが、エージェント型の転職サイトなら作成サポートも受けられる。
- 41社目の一次面接
- 52社目の一次面接(今いる会社)
ホテルの喫茶店でエリアマネージャーと面接
- 62社目の面接後にエージェントと対面
上京のタイミングでエージェントから今後の活動や振り返りをしたいとお声がけもらう。喫茶店で談笑交えながらコミュニケーション取る。
- 71社目の一次面接合格
- 82社目の一次面接合格
- 92社目の二次面接
東京本社にて代表取締役社長と人事部長に面接。
- 101社目の二次面接を辞退
- 112社目の二次面接合格&採用通知
- 12勤務先に退職届を提出
- 13勤務開始
転職までにかかった期間
上記のタイムラインにあるイベントをすべて経由して、転職先で勤務開始に至るまでに約3ヶ月でした。
エージェント曰く、3ヶ月はスムーズな方であり、本来は3〜6ヶ月間を見据えて活動したほうが良いそうです。
とはいえ、早い人は1ヶ月かからず転職できるそうですので、早めに転職サイトに登録しておき、前向きな姿勢で活動すると良さそうです。
エージェントに伝えた転職条件
JACリクルートメントに登録後にすぐにエージェントから連絡があり、まずは電話とメールでやり取りを開始しました。
その先にエージェントに伝えた転職条件は下記のとおり。私の場合は全ての条件を満たした企業を紹介してもらえました。
- 外資系の医療機器メーカー
- 50万円以上の年収アップ
- 土日出勤が年間10日以内
- 直行直帰(電車通勤したくない)
エージェント曰く、条件が多く細かいほど合致する企業が当然減っていくそうです。私が提示した条件は、医療機器の業界では割とよくあるそうです。
結果的に50万円ジャストの年収アップに繋がりましたが、当時27歳だったことを考慮するとかなり控え目に感じられたそうです。ただ、私が歯科分野にいたことを考慮して50万円で交渉したそうです。
面接で聞かれたことリスト
一次面接で聞かれた質問と、どのように返答したかリストにまとめています。
- Q転職理由は?
- A
商社の営業をやってきてメーカーの有利な立場で安定して営業活動がしたいことや、セミナーや展示会で土日勤務が多すぎて、プライベートをもう少し重視したいことを伝えました。
- Q志望動機は?
- A
エージェントから紹介してもらい、インターネットで御社について調べたこと。グローバルの売上も10%成長続けており、非常にニッチな分野にも関わらず、多くの医療従事者に認知されていることを知って興味が湧いたことを伝えました。
- Q当社で活かせる経験は?
- A
前職では医療機器の提案営業をしてきたので、機械販売はそれなりに経験してきたこと。デバイスが採用されたら終わりではなく、継続した情報提供や勉強会を通じて、デバイスで使用する消耗品の需要を作り出す営業もしてきたこと。そのような経験が同社が営業に求めるニーズに合致するだろうことを伝えました。
- Q転勤は可能か?
- A
家を買ったばかりですぐには難しいが、相談してもらえれば数年以内には可能と伝えました。(この5年後に転勤となりました)
- Q英語は話せるか?
- A
日常会話程度なら可能と伝えました。
- Qいつから働けるか?
- A
今の会社の規定では退職の1ヶ月前までに届けが必要と伝えました。
二次面接では、下記の確認がありました。
- Q希望勤務地は?
- A
今いる地元をベースにしたいが、数年後に必要なら転勤は可能と伝えました。
- Q希望年収は?
- A
現状維持、または50万円以上アップして欲しいと伝えました。
一次面接では、直属の上司となるエリアマネージャーと対面しました。ホテルのカフェで1時間ほど談笑を交えながら、これまでの経験を正直ベースで話しました。
二次面接では、一次面接の内容を再確認するような質問が中心でした。私が話をするというよりかは、代表と人事部長の話を聞く時間の方が長かった印象です。
私が経験した面接は少し特殊なようです。一般的には、一次面接(人事部)→ 二次面接(営業部)→ 三次面接(役員)というパターンが多いです。
✓営業部の面接を通過すると採用確率が高い!
営業部が同席する面接がある場合、その会社にとって必須の内容は、その面接でほとんどヒアリングが完了すると思って良いでしょう。現在、私は採用業務にも携わっているので、自信を持ってお伝えします。特に丁寧に対応するべき面接だと思います。
その面接を通過すると、後はダブルチェックを兼ねた二次面接あるいは三次面接に移るため、採用される確率はかなり高いと思って良いはずです。
転職活動時に気をつけたいこと
私の転職活動の中で一つだけ大きなミスがありました。
在籍中の会社の『退職時期に関する就業規則』を見落としていたことです。
私がいた会社では、退職日の30日前までに退職届を上長に提出して引き継ぎを完了させるという規則がありました。
一方で、転職先からは合格通知と共に3週間後のオリエンテーションに参加して欲しいと連絡がありました。
就業規則を確認しておらず、2週間あれば退職手続きできると思っていた私は、板挟みの状態になりました。
引き継ぎなどはしっかり対応しましたが、元上司からは「もっと早めに言ってもらわないと困る」とお叱りを受けてしまい、完璧な円満退職とはいきませんでした。
よくある質問
最後に、私が経験した医療機器メーカーの営業職への転職活動について、実生活の中でもよくある質問にお答えします。
- Q転職サイトのエージェントは無理やり転職させようとしてきましたか?
- A
いいえ。最後までとても丁寧に対応して頂きました。担当してくれたエージェントから聞いた話では、エージェントの成果報酬というのは、転職希望者が転職して3ヶ月の在籍を確認してようやく支払われるなど、厳しい条件が課せられているそうです。転職希望者の納得がいく状態でしか、背中を押すことはしてきません。
- Qどの転職サイトを使ったの?
- A
JACリクルートメントにお世話になりました。医療機器業界の転職に強みを持っているエージェント型の転職サイトです。医療機器業界ではJACにお世話になっている人が多いと思います。
- Q履歴書や職務経歴書はいつ作った?
- A
転職サイトに登録する前にドラフト版を作成していました。その後にエージェントに添削を依頼しました。校閲済みの資料は別の転職サイトにアップロードして再活用しました。